幼稚園、小学校、中学校、そして高校。

近所に住む私達は、通う学校まで、ずっと一緒だった。

特に意識をしたわけでもなく、本当にたまたま。

まぁ、さすがにクラスまで一緒とはいかなかったけど。



相田君は、どこに行っても、周囲から浮いていた。

イジメられていたわけじゃないし、かといって不良を気取っていたわけではない。

なんというか、住む世界が違うというか。周りと空気が違うというか。

空気が違う、いや、なんかしっくりこない。

なんなのだろう、彼を包む『何か』、それからして周りとは異質だったのだ。

何を考えているのかわからない人。

まぁ、一言で済ますならば、つまりはそーいう人だった。