「お母さんは、私がお母さんの事嫌いだと思ってる?」



母は小さく頭を動かす。



「私お母さんの事嫌いとか言った事ある?」



何も言わない母の背中を擦る事をやめ、母の顔が見えるようすぐ横に座りなおした。




「今までいっぱい喧嘩とかして色んな事言って傷つけてごめんね。でも、私お母さんの事嫌いで悪いことしてきたんじゃないよ?お母さんにわかってほしかったけど、どうしたらいいかわかんなくて、あんな風にしかできなかった」



表情を変えない母は何を思っていたのだろう。