最初は違和感を覚えた。


褒められたことが今までになかったからだ。


だからきっと嘘なんだろうと思っていた。


しかしその日、私はなかなか眠れなかった。



それが嘘でも、冗談だったとしても、嬉しかったからだ。





翌日、またいつものようにお弁当を作り母の元へ向かう。


相変わらず機嫌が悪い母とは違い、私の母を見る目は変わり始めていた。