「ねぇ!私一緒に住むなんて言ってないよ」


「でもここに住みたいって言ったじゃん」


「いや、住めたらいいねって話でしょ?」


「嫌なら解約してくる」


「いやいやちょっと待ってよ」


「一緒に住みたくない?」


「いや…すーっごく嫌なわけじゃないけどちょっと早くない?」


「なら住みたくなったら住んだらいい」



佐藤さんはいつも、こんな風に唐突だった。


私は佐藤さんの後ろをついていくだけで精一杯で、なんだか付き合ってると言うよりか付き合わされてると言った方が正しいように思えた。