「すごい、綺麗!」



廊下を進んだ先にあるドアを開けると、大きな窓ガラスの向こうにある景色が目に飛び込んできた。



「明日荷物運ぶから、手伝ってね」


「は?」


「はいこれ」


佐藤さんは1枚のカードを差し出す。


「何これ?」


「この家の鍵」


「え?…は!?」


「一緒に住もう」


「え!?」


「じゃとりあえず今日は帰ろうか。明日朝8時に迎え行くからね」


思いもしない展開に困惑する私を見て、佐藤さんは含み笑いしていた。