午後。もう玉がなくなるという時に、突然当たった私の軍資金が夕方には18万円になっていた。
でも驚いたのはそれだけじゃない。
佐藤さんは私の隣で2万を20万円にしていたのだ。
「ね?言ったでしょ?」
佐藤さんは自慢気に言っていた。私達の後ろに積まれた玉の入った箱はそのシマを占領していた。誰がどう見てもお店でその日一番の大きな当たりだった。
夜の7時。
パチンコを出て、佐藤さんはコンビニに行くから待っててと私を車に残した。
初めて行ったパチンコのせいか、偏頭痛のような頭の痛みと耳鳴りが止まず、大分くたびれていた。
コンビニから戻ってきた佐藤さんは私にある雑誌を差し出す。
それは賃貸の住宅情報誌。
「何これ?」
「どんな家に住みたいか教えて」
何も気にせずパラパラ情報誌をめくり、目を留めた先を指差す。
新築。15階建てのデザイナーズマンション。
「こういう所に住みたい。15階建ての1番上なんてきっとすごいんだろうな」
「すごいだろうね」
その1週間後の事だった。
でも驚いたのはそれだけじゃない。
佐藤さんは私の隣で2万を20万円にしていたのだ。
「ね?言ったでしょ?」
佐藤さんは自慢気に言っていた。私達の後ろに積まれた玉の入った箱はそのシマを占領していた。誰がどう見てもお店でその日一番の大きな当たりだった。
夜の7時。
パチンコを出て、佐藤さんはコンビニに行くから待っててと私を車に残した。
初めて行ったパチンコのせいか、偏頭痛のような頭の痛みと耳鳴りが止まず、大分くたびれていた。
コンビニから戻ってきた佐藤さんは私にある雑誌を差し出す。
それは賃貸の住宅情報誌。
「何これ?」
「どんな家に住みたいか教えて」
何も気にせずパラパラ情報誌をめくり、目を留めた先を指差す。
新築。15階建てのデザイナーズマンション。
「こういう所に住みたい。15階建ての1番上なんてきっとすごいんだろうな」
「すごいだろうね」
その1週間後の事だった。