「今日忙しかったんですか?」


「いつも通り。暇だったよ」


暖房のきいた車の中で話すのはお店の話ばかり。


携帯を受取るだけで帰るつもりでいたはずが、いつも休憩中に話すように長々と話し続けていた。


途中、お詫びに飲み物を奢るからとコンビニに寄った佐藤さんは缶珈琲1本とお菓子を食べきれないほど買ってきてくれた。



「こんなに食べたら太りますよ」


「太った方がいいよ。細すぎる」


そのまま車を走らせながら色んな話をした。


佐藤さんといると、いつも話が尽きなかった。


年が離れている事も全くと言って良い程感じず、会話に違和感もなかった。