ボスの子は鈴木と名乗った。見た目はすごく綺麗で、とても高校生とは思えなかった。


もう一人の高校生の子は吉田。完全に鈴木の手下という感じで常に鈴木の隣を陣取っていた。


大学生の木山さんは気立てがよく、優しい感じ。鈴木とは違って大和撫子という感じの可愛らしい人だ。



店長はあの独特な声の面白い人。

それに短髪で切れ長の目をした感じの悪い男性社員が1人。


すぐにその社員の人が電話の無愛想な人だとわかった。


私の顔も見ず、キッチンで仕込みをしながら目も合わさずに「佐藤です」と一言だけの自己紹介をしてくれた。


20代後半に見える佐藤さんは特に格好が良いわけでも悪い訳でもなく。タイプでもなかった。


佐藤さんは私の事など全く見ていなかったが、私は笑顔でよろしくお願いしますと頭を下げた。


バイトの男の人達にも挨拶をして回った。


大学生3人と高校生4人。


特に目立つ人もなく、みんなと同じように笑顔で頭を下げて回った。