「あの、3日前に面接にお伺いさせて頂いた者ですが、店長さんは…」


「あっ今日休みなんですが…どうされました?」


それは面接の電話をした時に応対してくれたあの無愛想な人だった。



「あっいや、面接の時に…」



店長に言われた事を話し、そういう意味だと思って電話をしたと伝えた。


するとその人は電話の向こう側で声をあげて笑っていた。


「わかりました。すいませんね、店長少し変わってるんですよ。電話があったって伝えておきます。」


「よろしくお願いします」



電話を切った10分後、携帯が鳴る。

それはその店の店長からだった。


「あっ電話くれたんですね。あ、合格ですよ。やる気があるんですねえ」



店長はただ合格を伝えるだけの電話なのに、15分間一人で話し続けていた。


とりあえず、そこでは週6で、1日6時間は働かせてもらえる事が決まった。


そしてバイトが決まったと同時に私は自動車学校へ通い始めた。