「どうしたの?」


「いや、あのさ」


言葉を詰まらせる淳は私の方を真っすぐは見ない。



「どうした?」


「いや、明日バイト?」


「ううん。明日は休み」


「そう、俺も休み」



「うん。え?それだけ?」


「いや、えっと。よかったら、どっか行かない?」


「え?明日?」


「いや、今から」


「え?今から?」


「無理?」


私は一度家の方を見て親が起きていないかと電気がついていないかを確認して答えた。


「無理じゃないかも」