手紙を読んですぐ、テディベアを胸に埋めた。


――――――ばあちゃんごめん


ばあちゃんごめんね――――――――――――





この年、私に誕生日おめでとうと言ってくれたのは祖母一人だった。





その手紙を見てまた頑張ろうと思った。
祖母に心配をさせないようにしようと。



その日の夜、父が明日病院に行くから早く起きなさいと部屋に伝えに来た。


父は、早速約束を守ってくれたのだ。



翌朝早く、私は父と母と大学病院の精神科に向かった。

三人全員診察を受ける。



早い時間なのに、待合室には人が溢れていた。

重い空気が流れるその中に三人ばらばらに腰を下ろす。

三十分程が経った所で、看護師に呼ばれまず私が一人で診察室へと入った。