「誕生日おめでとうございます」



向かい合って座ってサラダを頬張っているけんちゃんに言うと驚いた顔をしていた。


「え!?なんで知ってるの?」


「昨日片付けてる時にあの中のカード見ちゃって」


「あーそれでね。…あ、それでご飯作ってくれたとか?」


「こんな事しか出来ないんで…」


「さえこちゃん本当に優しいんだね。ほんと嬉しいよ。ありがとう」


さっきみたいに大袈裟ではなく真剣に言われて照れ臭かった。


「どういたしまして」