「あ、なんか食べた?ごめんお金渡してなかったね」


けんちゃんは目をこすりながら財布を手にとる。


「あの、私ご飯作ったんですけど一緒に食べませんか?」


自分からそう言うのは少し恥ずかしかった。


「え?作ってくれたの!?」


「はい」


「まじで!?すっごい嬉しい!ありがとう」


大袈裟なくらいに喜んでくれたけんちゃんを見て少し照れながらもその喜ぶ姿を見て嬉しくなった。


作ってよかったって思った。



「すぐ出来るから少し待ってくださいね」


そう言ってキッチンに行き麺を茹でて用意をした。