家に着いてけんちゃんを起こさないようにそっと中に入った。


けんちゃんの姿はリビングになく、他の部屋を探してみるといつも寝ている部屋に移動して眠っていた。


私はキッチンに行って早速さっき本屋で買った本を開いた。


上手く出来るか不安だったけど、初めて一人ですべて作ったのに
予想以上に上手く出来て自分でも驚いた。


それから買ってきたパンとサラダをお皿に移してけんちゃんが起きるのを待った。



でも、けんちゃんは夕方になっても起きて来る気配はなく、私は冷蔵庫に入っていたサンドイッチを食べて一人でゲームをしていた。


夜の7時くらいだった。

けんちゃんがまだ起きてこないから私はお風呂に入った。


ゆっくり入ってあがると、やっとけんちゃんが起きていた。



「おはよー」


「もう夜ですよ」


まだ瞼の重そうなけんちゃんに笑って言った。