しのっちがお酒を作り終えて、4人で白いふかふかのコーナーソファーに座る。
しのっちが私の前に置いたお酒はカルアミルクだった。
お酒が苦手だった私は好んで飲んでいなかったし
種類なんて何があるかわからず「おまかせします」と頼んだらそれが出てきたのだ。
お酒も苦手で、牛乳も飲めない私にとっては最悪な飲み物。
けど、そんな事言えるはずもなく。
「乾杯」
グラスに口を着け、ちまちまと飲んだ。
紗枝は人見知りしないのか、さっき会ったばかりのしのっちともう仲良く話している。
私は何度も会ったけんちゃんにでさえまだ敬語でぎこちないというのに。
紗枝としのっちが喋っているのを見ながら、たまに振られて会話に入る。
私とけんちゃんはそんな感じだった。