「すごーい!!」
そこは家というよりも
雑誌やテレビでしか見た事のない高級ホテルのようだった。
LDKと寝室が繋がっていて、無駄に広い。
物もあまり置いてないせいか少し声が響いている気がした。
「ご飯食べた?なんか適当に頼んどいたんだけどよかったら食べて」
テーブルの上にはピザやパスタと色んな物が並べられていた。
そこからカウンターに目を移すと、まるでどこかのバーのように沢山のお酒が並べてある。
落ち着きなくはしゃぐ紗枝に、それを見て笑っているけんちゃん。
お酒を作ろうとキッチンに立つしのっち。
私は何をしていいのかわからずただ突っ立って3人を見ていた。