紗枝の存在を知ってからは
学校が楽しくなった。


もちろん毎日朝はきつかったけど、
それよりも話す相手がいて、一緒にお昼を食べる相手がいるというのはとても心強いものだった。


紗枝はすっぴんなのにとても肌が白く綺麗で、
小さな顔に大きなパーツが整ってのるその顔は、同性から見ても羨ましい程。


身長も168センチと高く、放課後に纏めていた長い髪を解いた時には余計大人っぽく見えた。


名前は似ていたけど顔は似ても似つかなかった。


ある日、紗枝とお昼を食べている時に日曜に遊ぼうと誘われOKした。


初めて同じ学校の人と遊びに行くという事で
楽しみだった。



日曜日当日。


いつもより少し遅めに起きて支度を済ませ駅に向かう。


いつもは学校に行くと思うと気が重いけど今日は違う。


待ち合わせ場所は学校の近くの駅ビル前。


私が住んでいる田舎とは違って人が溢れる都会。



改札を出て真っすぐ行った場所にある長い階段下で紗枝を待った。