俺の結論。



……バシャッ

何か、液体が溢れる音がした。

そして直ぐにカシャンと何かが床に落ちる音。

俺より先に振り向いた夏琅は、
驚いた様に目を見開いていた。

俺もつられる様に後ろを見る。

そこには呆然と立ち尽くす仲間たちの姿があった。

來の足元には、無惨にもコーラとコーヒーが飛び散っていた。


「今の……どういうことだよ?」

いつもより2つくらい低い涼介の声に、夏琅はビクッと反応した。

俺は夏琅を見た。

もう…話すしかねぇだろ?って
思いながら。


「………………っ、」

この状況でも、まだ話すことを躊躇う夏琅は「別に…なんでもねぇよ」と言った。

「夏琅…?ねぇ、なつろ……」

ふらふらと歩いてくる來。

「……………………。」

涙を流す來を見ても、何も言わない夏琅。


さすがに頭にきた俺は――…

「おい、なつ」

「お前、いい加減にしろよ」

利玖の言葉をさえぎり、夏琅の胸ぐらをつかんだ。


「っ、」

「「…!??」」

みんな驚いた顔で俺を見る。

そんなのお構いなしに、俺はベットに膝立ちになり夏琅の耳元に
顔を近付けた。