「街中でちょっとキスしただけじゃない。
利玖って本当、年中無休そんな事ばーっかり言ってるよね」
「そーゆーお年頃っ」
にっこりと笑う利玖に寒気がしたのは…きっと俺だけじゃないはずだ。
キーンコーンカーンコーン
「はい、席につけー」
チャイムと共に教師が入ってきたので、俺らは自分の席につく。
「えーっと、いないのは崎本と碓水…っと」
名簿に何かを書き込む教師。
「センセー!崎本君は2限目頃に来るって、工藤さんが言ってましたあー」
挙手しながら愛輝が言う。
夏琅と來…この2人はクラス公認のカップルなのだ。
「ちなみに2人は昨日、街中でー…」
「わーー!!!!黙れバカっ」
ギャーギャーと朝から騒がしい、教室。
でも、俺はこんな教室が
みんなが大好きだ。