「あ!!」

いきなり涼介が声を上げた。


「んだよ…いきなり?」

「夏休みより先にやることあるだろーが」

にっと不敵に笑う涼介。

何だろ???

みんな首を傾げ涼介を見る。


「ほら!来週の日曜!」

「「来週の日曜…??」」

………って、確か

「来週の日曜は、俺と來の付き合って1年記念日…?」

私が言う前に言ったのは夏琅。

別にその日について夏琅は、何も言わないから忘れてるかと思ってた…。

ちゃんと覚えてたんだ…。

誰よりも先に言ってくれたことに少し嬉しさを感じる。


「正解♪当日は2人でラブラブするんだろ?だから前日の土曜日に、前夜祭やらね?」

「やる!前夜祭やろ!」

「パァーっと盛大にっ」

前夜祭って…。

少し大げさなみんなに苦笑するが本心はとても嬉しい。


「って、わけだから!覚悟しとけよっ」

涼介がビシッと、私と夏琅を指差す。

「…おう!」

最高の笑顔で夏琅が返事した。


「つーかさ、どうせならサプライズでやっは方が面白かったんじゃねーの?」

「「…………あ。」」

由輝の言葉に、みんなの動きが止まる。