暗く……何も無い。
目に映るのは黒だけ。
孤独とか、悲しみとか…
そういう言葉がピッタリな場所。
死ぬってこーゆーのなんだ。
小晴……逢いたい、よ
暗闇をさ迷っていると、不意に暗闇の中に光が差した。
誰かが俺の手を握っている。
温かい……。
でも、まぶしくて顔がみえない
これが誰の手かなんてわからない
でも、ひどく懐かしい
ひどく愛しく感じる
俺はこの手の温もりを知っている
あぁ…これは――………
「……こ…はる…?」
頬に手を添えた。
目がかすんでちゃんと小晴が見えねぇよ…。
もっと、ちゃんと顔を見せて。
ちゃんと此処に居るんだって……
「ストーップ!」
いきなり俺の視界に映ったのは、かすんで見えなかった小晴ではなく……クラスメートの相原由輝。
「あい…は、ら??………って、ここは!??―――…ゔっ」
いきなりよく起き上がれば、腹に何ともいえない激痛が走る。
よく見れば、相原兄だけじゃなくて…相原妹や葛城までいる。
相原妹が簡単に事情を説明してくれた。
「そっ…か………。俺…生きてたんだ?」