「〜〜〜〜〜ッッ」

後頭部をおさえながら、床の上で悶える夏琅。

「涼介、ナイスフォロー」

ぐっ、と親指を立てる來。

「俺だって自分の家で、そんな事されたら堪んねぇから」

同じ様にぐっと親指を立てた。


――――――
――――
――


「じゃ、そろそろ帰るか」

「そだね」

時刻は7時前…。

まだ外は明るいけど、みんなここから家に帰るのに20分くらい掛かるから早めに帰っていく。

「お邪魔しましたー」

ぞろぞろと玄関の方へ向かう。

「あ、そうだ」と、一番後ろを歩いていた花梨が振り向く。


「夜ご飯…作っていこうか?」

「「ッッ!!!」」

由輝、利玖、夏琅がバッと振り向く。ちなみに俺も花梨を凝視。

「え?どうかした?」

首を傾げる花梨。

「何でもない!」

「そ?で、ご飯は……」

「是非よろしくお願いします!」

キョトンとした花梨だったけど、「じゃあ準備してくるね」と言って部屋に戻って行った。

振り向けばニンマリと笑う面々…

「ガンバレよ、涼介」

「明日、ちゃんと報告しろよ」

「ハイハイ」

俺は引き釣った笑顔で、帰っていく仲間たちに手を振る。