残念ながら背景がボロアパートだから合ってないけど……。

こいつらハタから見れば、双子よりカップルみたいだな。

「……………。」

あ、利玖からオーラが凄い。

ほら、ゴゴゴゴゴッ…って!

愛輝は気づいてないと思うけど、由輝は確信犯だな。


すると、今まで黙っていた夏琅も何か思いついた様に顔を上げた。

「來っ 俺もアイス一口くれ!」

目を輝かせながら言う夏琅。

絶対に何か企んでる……。

夏琅のことだから、くだらないイタズラか來とイチャつくかのどっちかだと思うけど。

「はい、良いよ」

アイスを差し出す來。

「わーい♪」

アイスを受け取ると思いきや、
夏琅は來の後頭部をおさえてチュッと口付けた。

「…ッッ//」

「「おぉ!??」」

まさかの展開。

「んんっ…ちょ……なつ…ッッ」

夏琅を押し返そうとするが、片手にアイスを持っている事もあり
上手くいかないみたいだ。

俺はソファーにあったクッションを掴み夏琅に投げつけた。

「ぶっ」

夏琅の頭直撃。

一瞬の隙も見逃さなかった來。

夏琅の胸に足を置き、そのまま後ろに蹴り倒した。

ごちんっと鈍い音が聞こえる。