「手を合わせてー」
「「いただきまーす♪」」
と、幼稚園みたいな事をしてからアイスにかぶりつく。
俺のはガリガリくんサイダー味。
やっぱりシンプル The BEST?
これが一番好き。
夏っぽい。青春っぽい…笑。
ふ、とに愛輝がジーーッと由輝を見ている事に気付いた。
「由輝ちゃん。一口ちょーだい」
「ん」
チョコアイスを食べていた愛輝は苺味のアイスを由輝からもらっていた。
間接キス………
んなの、この2人には日常茶飯事なのに由輝がシスコンってゆー衝撃の真実を知って直後のため……変に意識してしまう。
もしや、俺って可哀想??
「愛輝。もうダメ」
「あとちょっとー」
「ダメ。晩飯食えねぇだろ」
「ぶー…」
愛輝はしぶしぶ(半分近く食べた)アイスを由輝に返す。
「由輝、お父さんみたい」
花梨がクスッと笑う。
確かに、と全員が頷いた。
「愛輝が子ども過ぎるんだって。……ほら、口元にアイス付けて」
そう言って由輝は笑いながら、
愛輝の頬に手を添え親指で口元のアイスを拭った。
そして、そのままペロッと親指を舐める由輝。
………うん。正直、めっちゃ絵になってる。