―――こんな事して、夏琅が喜ぶ何て思ってない。きっと俺のせいで…って自分を責めるだろう。

でも、そんな事どうでも良いよ。

どんなカタチでも良いから……
ただ、生きていて欲しいんだ。

夏琅に、愛輝に、利玖に、來に、花梨に、涼介に……みんな、幸せになってほしい。

“みんなで卒業する”って約束、守れなくてゴメンな…?

もう、みんなには逢えないけど…

俺の人生はここで終わるけど…

確かに俺はココに存在していた。

最高の仲間たちと出会えた。

もう……それだけで十分だ。

後悔することは何もない。


「そう言って由輝くんは目を閉じた……。痛いはずなのに、苦しいはずなのに、彼の顔は驚くほど穏やかで幸せそうだったらしい…。だから救急員もこの病院に由輝くんを運んだ…。」


不意に夢の中で…由輝が最後に
言ったコトバを思い出した。


―――相原由輝は幸せでした

光の中に消えていく由輝は確かにそう言った。

由輝は……笑って、た。

笑ってたんだ。


「…ハハ…ッ……ハハハ…っ…」

「なつ、ろ……?」

「ほんっと…バカだよアイツ…」


俺は………何してるんだよ?