俺も夏琅の意見にも内心確かにと思ったけどな。
馬鹿にされてふてくされる愛輝をおいて話は進む。
「じゃあ、もう一人のボーカルは利玖がすれば良くね?」
涼介が意味深な笑みを浮かべる。
「あ、そだね!利玖も馬鹿だから楽譜読めないしっ」
うるせー、って言って愛輝の頭を殴る利玖だけど、なんだかんだ言ってもやっぱり嬉しそう。
その後…話合った結果、ボーカルが愛輝と利玖、ギターが夏琅と俺、ベースが來で、ドラムが涼介、キーボードが花梨となった。
「作詞作曲は、夏琅に頼んで大丈夫かな?」
「作曲は大丈夫〜」
花梨の問いに、にっと笑って返す夏琅。
「作詞はさ、みんなでやろうよ。題は俺らの友情で?今まであった事とか、これからどうしたいとかをポエムにして、みんなのをくっつけよーぜ!」
さすが、夏琅。
また難しいことを言ってくる。
でも、夏琅の意見には賛成だ。
作曲は出来ないけど、作詞なら出来るかもしれない。
みんなで作った歌にしたいんだろうな、夏琅は。
みんな理解してか、力強く頷く。
「絶対に成功させようぜっ!!」
「「おぉ!!」」
この時、みんな笑ってた。