深く深く胸に刻みこんでおこう。
卒業しても…会えなくなっても
みんなで過ごした日々を忘れないように。
「みんなで笑って卒業しよう?」
俺たちならきっと大丈夫。
根拠なんて何処にも無いけど……信じられる。
卒業しても俺たちは繋がっている
過去と…そしてきっと未来でも。
「うん……。」
旅立ちは寂しいけど、
悲しいことじゃない。
「絶対みんなで卒業しような!」
7人全員が深くうなずいた。
旅立つのは…みんなそろってだ。
「つーか、いきなり何でこんなにシリアス?」
「いやいや…お前が言い出したんだろーが」
シリアスな雰囲気に思わずツッコンだのは、言い出しっぺの涼介。
……に、つっこむのは夏琅。
「ちょっと愛輝!涙目だよ」
「だって、涼介が卒業とか言い出すからぁー」
花梨は苦笑しながら、愛輝の頭を撫でた。
「どうせ卒業しても毎日のように集まるだろーね?」
ははっと笑う來。
「おっさんになった頃に、アルバム見て“この頃は俺もモテてたんだぞ”とか言ってそうだよな!」
「それ、利玖だけじゃね?」
俺は真顔で利玖に返す。