じゃあ好きな子にコクれよ…と思うのだが、本人いわく「世の中そんなに上手くいかない」らしい。
確かにそうだけどさ…。
でも好きな子と上手くいかないからっていろんな子と遊ぶってのも間違ってる気がするって言うと…
「あっちも遊びって理解してるしてる上で俺と遊んでるから♪それに、貴重なモテ期に遊ばなくていつ遊ぶ!?」とか、都合の良い言い訳を言っていた。
まぁ本人がそれで良いなら外野は何も言うまい。
ただ俺ら的には、その好きな子とくっついて欲しいと思っている。
…ま、俺から言わせると利玖はまだまだガキだな。
「俺たちも……もう卒業だな」
昼飯(夏琅は朝飯)を食べていると涼介が不意に呟いた。
「あー…寂しくなるなぁ」
そう言って愛輝は空を仰いだ。
「ずっと、このまま……みんなで一緒にいたいなー」
それは………きっとみんなが思っていること。
少なくとも俺もずっとみんなと一緒に、バカやっていたい。
「卒業しても、俺たちなら………大丈夫だよ」
でも、
嫌でも時は流れて行くから
止まってくれないから。
一緒にいられるうちに、
たくさん笑っていたい。