「絢芽ちゃん…?」
少し怒りながら絢芽ちゃんを呼ぶとビクッと跳ねた。
「は…はぃ」
返事が小さくなっていく絢芽ちゃん。
ふーん。
自分がした事わかってんだ…?
ほんと…
ムカつくね。
絢芽ちゃん…?
□■□■□■□
□■□■□■□
□■□■□■□
「はぁ はぁ・・・」
なんで・・・
なんでだよ・・・。
なんで絢芽ちゃんが・・・
「あ、健くんそれ取ってくれる?」
「はぃ。あ、俺これ書くよ」
「ありがとう☆」
なんで委員長なんだぁー!!?
今ボクの目の前で副委員長の健先輩とイチャコイてる絢芽ちゃん。
なにが健くんだよ。
ボクなんか高梨くんなのに…
「高梨くん!」
ボクは放課後のグランドを眺めていたら、絢芽ちゃんが呼んできた。
「なに。」
「え…あ、これ終わったらクレープ食べに行かない?」
いつもより低い声で話すボクに戸惑う絢芽ちゃん。
そんなとこも可愛い。
けど…
「誰と?」
「誰とって…あたしと高梨くん2人で…」
マジか。
嬉しい…。
絢芽ちゃんから誘ってくるなんて初めてだ。