市の中心部から、郊外に向かう電車がホームに入って来た。
電車がホームから遠ざかる姿を見ていると、背後から順子の声がした。
「小夜子――!!」
順子に会うのは、あの日別れて以来3日ぶりだ。
「小夜子、やっと分かったのよ。
日本で一番と言われる霊能者の居場所が!!」
「霊能者…
そんな人に、この状況が何とか出来るの?」
私はもう憔悴しきっていたので、半ば諦めた口調で言った。
毎日、鏡の中の自分が生気を失っていく様子を見ると、自暴自棄にもなる…
しかし、順子はそんな私を気にする様子もなく、肩を組んで言った。
「まあ、何もしないよりはマシじゃん。
とりあえず、行ってみようよ!!」
そして肩を組んだまま、順子は強引に歩き始めた――
.



