お母さんはその話を聞いて、その子が不憫で愛しくて…


次の日、医者の目を盗んで、当時霊能者として有名だった倉橋 富子さんを訪ねて相談した…


『この子に、もう一度魂を吹き込んで、少しでも生きる喜びを教えたい』

とね。



すると彼女は、お母さんに言ったの。


『今夜東に行き、そこにある黒い建物を訪ねなさい。

あなたの願いが、叶うかも知れない』


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