もう二度と帰る事が出来ないとさえ思った自宅に、やっと私は帰ってきた。


「ただいま」

「姉ちゃんおかえり!!
智子さんと順子さんは、もう来てるよ」


智子と順子は私が帰宅する前に、サトシと一緒に誕生日と退院祝いの準備をしてくれていた。


「おかえり小夜子」

智子が玄関まで出てきた。


「さあ早いとこ、パ―っとやりますか!!」

順子の声が奥から響く。



ああ、やっといつもの平穏な生活に戻ったんだな…

心からそう思って、胸を撫で下ろした。


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