フッと、首が楽になった…
首を絞めていた髪の毛が、いつの間にか消えていた――
彼女は私達の方を見ると、泣きながら言った。
「もう力が入らないや…
佐知子、クラスの皆に言っておいて…
もう心配しなくていいって…
小夜子さん、今まで苦しめてごめんね…
ごめんね……」
少しずつ、彼女の身体が薄くなる――
そして、雲間から教室に陽の光が差し込む時、その場から消えた――
全てが終わったんだ…
私はそのまま意識を失った――
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