「も、もう、終わりにしよう…


一番悪かったのは私だ…



谷口君を守れるのは、私しかいなかった。


それなのに…
それなのに、私は小さな自分の見栄の為に、谷口君を見捨ててしまった。


裁かれるのは、私だけで十分だ…



一人じゃ寂しいだろ?
私が一緒に行こう…

これからは、私が必ず守ってあげよう。



だから、もうこれで終わりにしよう――」



そう言うと先生は彼女に微笑みかけ、窓から飛んだ――



彼女が飛んだ、あの窓から…



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