扉を開けると、窓際に彼女は立っていた。

そして、俯いたままで、彼女は話掛けてきた…


「いらっしゃい先生…」

「谷口君…」


「待ってましたよ。

ずっとずっと…

会いたくて会いたくて…





この恨みを、晴らす為にな――!! 」


そう叫ぶと彼女は髪を逆立て、真っ赤な目で睨み付けながら、凄まじい形相で近付いて来た!!


そして、先生の首を両腕で掴んだ――


一瞬にして、先生の顔から血の気が引いていった。



智子と順子は首から手を放そうとするが、凄い力でほどけない!!


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