私達は玄関から入り、正面の階段を上がって行った。 先生にも生徒にも、全く会わない… 私達はまるで誘い込まれる様に、3階に辿り着いた。 階段から3つ目の教室が、元の1年C組… あの事件が起きた教室だ。 突然曇って薄暗くなった廊下を歩いて行く―― 私の意識は既に、途切れ途切れだった… 私達はついに、教室の前に立った。 教室の中に、彼女の気配を感じた… .