校門を抜け左側に車を停めると、私達は車を降りた。


午前中なのに、全く人の姿がない…



「いるんだろう!!」
先生が、校舎の方に向かって叫んだ。



しかし――

不気味な静寂が続くだけで、彼女は姿を見せなかった。


その時、3階の窓から、誰かがこちらを見た様な気がした…



「よし、校舎の中に入ろう」

そう言って、先生が校舎に向かって歩き始めた。


私は智子と順子に支えられ、後を着いて行った…


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