「2年前だ…


まだ私が、都野学園高校に数学の教師として在籍していた時の事だ…」


先生は背を向けたまま、全てを話始めた。



「2年前の6月だった…


廊下を歩いていると、突然1人の女子生徒に呼び止められた。

振り返るとそこに、谷口 友理が立っていた。


何の用事かと思うと、一緒に昼ご飯を食べたいと…

それから、学食で昼食を一緒に食べる様になり、ある日『先生が好き』だと告白された。


それは、本当に嬉しかったよ。教師としても、男としてもね…


だけど、その会話を聞いていた人がいたんだ…


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