「先生…
私達は都野学園高校に行って、何もかも知ってるんです」

智子が廊下に出て、先生の背中に向かって言った。


「何もかも、話してもらえませんか?

小夜子を見て下さい。彼女の呪いで、もう明日は…

明日は……」


そのまま智子は、廊下に泣き崩れた。


順子は智子の肩を抱き、先生に向かって怒鳴った。

「もう逃げるのは止めなよ!!
また、あの時と同じ過ちを繰り返すのかよ!!


お願いだから…
お願いだから、小夜子を助けてよ」

最後の方は、声が震えていた…



私はそんな2人を、ただぼんやりと眺めていた。

もう血を流し過ぎて、思考力が低下していたのだ…


.