私達は北山駅で待ち合わせをして、まず学校に向かった。


「大丈夫…小夜子?」

「大丈夫よ、智子…」


もう息をする事すら辛かったが、泣き言を言っている場合ではなかったし…

何よりも、2人に心配をかけたくなかった。



校門を抜け左側の職員駐車場を見ると、青山先生は既に登校していた。

私達はそのまま、真っ直ぐに数学準備室に向かった。



本館の2階にある数学準備室に着くと、入口の扉を開けた。

室内には青山先生が1人で、書類の整理をしている姿があった。


「せ、先生…」


私は首の激痛を我慢し、精一杯の声で呼び掛けた。


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