「…――こ…さちこ!!


あなたも、私を見て笑ってたわよね?」


あの女の声が室内に響き、窓ガラスの揺れが止まった。

そして、不気味な静けさが暫く続いた…


「さちこ…」


耳元で声がし、驚いて振り返ると、私達の背後にあの女が座っていた!!

私達は金縛りに遭い、全く身動きが出来なかった。


あの女は、座ったまま滑る様に文房具屋の娘の前に移動すると、笑いながら囁いた。

「あなたとは、また今度遊んであげるわ…」


そしてそのまま笑い声を残して、目の前でフッと消えた。



「アハハハハハ…」


.