「へ…へぇ…」



戸惑っているのを必死で隠そうとしている悠くんに、わたしはそっと囁いた。




「わたしの部屋……来ない?」



「っ…!」




目を見開いて真っ赤になる悠くん。



そうよ、沙帆。



女の子はちょっと強引なくらいじゃないと!



「来るでしょ、悠くん?」



「あ…あう…うん…」




よっしゃ!!



わたしは心のガッツポーズをした。



今日、わたしと悠くんは心と体も結ばれる…



ついに、大人の階段をのぼっちゃうんだぁ…