言い返せないあたしはゆうちゃんを睨む。
涙目だから迫力ないけど・・・。
「ま。なにはともあれ。
明日になったら碧でもわかるかな?
これでわかんなかったら・・。」
と言葉を切るゆうちゃん・・・。
「・・・?わかんなかったら?
どうなんの?」
「・・・。鈍感以前の問題ってことで。」
・・・。
何それ?・・。
多分わかんないと思うな・・。
悔しいけど。
あたしはこのままじゃ悔しいから
ちょっと仕掛けてみることに・・・。
「ねぇ・・。ゆうちゃんって好きな人居ないの?」
あたしはどうだっ!と言わんばかりの顔でゆうちゃんを見つめていた。
そんなあたしにゆうちゃんはあっけらかんと・・・。
「あぁ。いるよ。
空谷くんの友達の・・・。
倉梨 悠斗くんっ!!
すっごいかっこよくて優しくて・・・。
好みのタイプなんだぁ♪」