あたしは電話を切ると携帯を持って
部屋を出た。
とととととっ・・・
階段を下りる音が心地いい。
玄関前で声をかけられる
「あら・・・。碧どこか行くの?」
この人は施設“空の下”を経営してる人で
あたしたちには“お母さん”的存在・・。
名前は小宮 結子さん
通称 結母さん・・・。(母さんって呼ばないとご飯抜きなんだよな・・)
あたしは靴を履きながらうん。と答える
「もう遅いし・・・。なるべく早く帰ってくるのよ?」
あたしは振り返って・・。
「うん。わかった」
と笑顔で答える。
「行ってきます!!」
走り出す。