俺は何も言えずただ下を見ていた。



顔をあげれなかったんだ。




碧が無理して笑ってることに気づいてるのに
俺は何もできない・・。






そんな自分に腹が立つ。



「そうなの?じゃあいいわ。

頭よく冷やすように」



「はぁい♪わかりました!!

あたしよくケガするんですよね・・・。

どうしたらいいと思いますかぁ?」



「周りをもっとよく見なさい!!」




「あはは。はぁい
じゃあ・・・。

失礼します」



碧は笑っている。笑っているのに・・・。



“無理をしている”



こう思う・・・。



「ほらっ・・。圭行くよ?」



俺の腕を引っ張って保健室から出る。


「じゃあ先生帰りますね。

サヨナラ。」



おれも頭を下げる。