ガララッ!
「しつれいしまぁす」
扉をあけると中には・・・。
佐野先生と圭がいた。
「あっ。高野さんちょうどよかった。
今空谷くんに昨日の話を聞いてたの」
・・・。昨日の話
圭も浮かない顔をしている。
「昨日・・・。自分で頭打ったのって
嘘でしょ。」
あたしたちは口をつぐむ。
「理由教えてくれないかな?
コッチもコッチで色々あるから。ね?」
「せん・・・」
「先生。あれはあたしの不注意です。」
あたしは嘘を口にする。
嘘はなるべく付きたくない。
でも人を売ってまでホントんのことは言う意味はない。
隣で圭が難しい顔をしている。
それもそうか・・・。