「俺は、空谷圭。」

「け・・・い・・?

良い名前です。」



ふわりと笑う。

その笑顔が碧と重なる。










「碧、それが大好きだった彼女の名前______」













風が優しく俺たちを包み込んでくれた。





“幸せにね”



とでも言うように。