病院に行くともう、倉沢が・・・
「・・・!!そ・・・らたにくんっ!!
ゆ・・・うと!!」
病室の外にある長椅子に腰かけていた。
震えながら。
悠斗がすぐに倉沢に駆け寄って優しく抱きしめた。
「大丈夫・・・・
俺がいる。」
しっかりとした口調で倉沢を落ち着かせる。
「・・・ゆうとぉ・・・・」
声を押し殺して静かに泣こうとする倉沢。
その動作が嘘ではない、と言っていて・・・
俺の期待を淡くも打ち砕いた。
そもそも、期待なんて持ってるから打ち砕かれるんだ。
そう、思うけど期待はせずにいられなくて、
その期待が俺をどん底に突き落とすんだ。