「碧っ!!」


そう呼ばれてゆっくりと目を開けた。



「・・け・・・い・・?」


弱々しく名前を呼ぶ。


そして手を握って・・・


「碧・・・ごめん・・・」


一言だけ呟くと黙ってしまった。










あたしは体を起してあたりを見回す。



白い天井に白い壁。


ココは病院なんだ。と思わされる。






でも怖くはなかった。



光が時間をくれるって言ったから。



まだ大丈夫。



「大丈夫だから・・・・」


小さく小さく呟いた。





自分に言い聞かせるように・・・・