バンッ!!_________
「おぉ!ゆう!来たか。はやかった・・・・」
「ちょっと!空谷くん!!
なんで?あんなことしたの!?」
冷めた目つきをしているこの目の前にいるこの男に怒りが溢れて止まらなかった。
「いきなりなんだよ・・・」
乾いた笑いであたしを慰めようとする。
「なんでっ!昨日・・・・」
「告ったかって?
わかんねぇんだって・・・
しかも断られたし。好きなヤツいるってさ・・・・」
苦しそうに話す。
あぁ・・・本気だったんだってわかる。
でもこいつは碧のことわかってない!!
「碧が・・・
どんな気持ちで・・・!!」
「碧は・・・
断ったんだってはっきりと。ごめん。って・・・
その瞬間・・・
俺がどんな思いだったのか・・・わかるか?」
あたしを嘲笑うかのように聞いてくる。
空谷くんの瞳は苦しみに溺れているみたいに暗かった・・・。